中国の李克強副首相は25日、第2回グローバル・シンクタンク・サミットで「国際社会は協力を強め、世界の経済管理体制を整備し、各国の共同発展を促進する必要がある」と述べました。

　李克強副首相はその席上、「世界経済の管理強化は世界経済の発展にとって非常に重要である。国際金融危機の発生によって国際金融システムに存在する欠陥と世界経済の管理不足が露わになった。経済危機への対応と防止機能を高めるため、各国が一体となって努力し、世界経済の管理を革新して、万全なものとする必要がある。また、各国は相互尊重と集団意志決定という原則を遵守し、新興市場国家と発展途上国の代表権と発言権を高める必要がある」との考えを示しました。また「危機を招く根本的な矛盾は依然解決されていない。国際社会は世界の金融構造の調整と改革を引き続き推進し、金融革新と資本流動に対する監督・管理を強化し、主要な準備通貨の流動性の合理性と安定性を維持し、公平、公正かつ包容的で秩序ある国際通貨金融体系の構築を推進するべきだ」と述べました。

　李副首相はまた「経済の持続的な発展を後押しするためには、グローバル化と自由貿易を堅持しなければならない。国際社会は様々な形式の保護主義に反対し、均衡の取れたウィンウィンの多国間貿易体系の樹立を推進し、自由貿易のメリットを各国国民が享受できるよう尽力しなければならない」と述べました。 （翻訳：ｈｊ）