NATO・北大西洋条約機構の国防相会合が8日と9日、ベルギーの首都ブリュッセルで開かれますが、リビアに対する軍事行動、NATOとロシアとの欧州ミサイル防衛システムにおける協力などが焦点になると見込まれています。

　会合に先立ち、NATOのラスムセン事務総長は、「主要任務を担っている一部の国から負担分散の要望があったことから、会合は各国に対して、リビアへの軍事行動をよりよく援助するよう呼びかけるつもりだ」と表明しました。ラスムセン事務総長はまた、「リビアへの軍事行動はすでに重要な進展を遂げている。この行動を継続させるため、NATO加盟国はより多くの援助を提供しなくてならない」と強調しました。

　また、8日午後、NATO・ロシア理事会は閣僚級会合を開き、欧州ミサイル防衛システムの構築で、双方がいかにして協力を進めていくかについて協議し、計画では、双方が実行可能な分析報告書を提出することになっています。（朱丹陽）国際・交流へ