アジア安全保障会議(シャングリラ対話)に出席するため、中国の梁光烈国防相は3日午後、シンガポールに到着しました。その後、梁光烈国防相はアメリカのゲーツ国防長官、インドのパラム・ラジュ国防担当国務相、ベトナムのフン・クアン・タイン国防相とそれぞれ会談しました。
アメリカのゲーツ国防長官と会談した際、梁国防相は「中米両国軍隊は誠心誠意に相手をライバルとしてではなく、協力パートナーとして見るべきで、両国軍隊間の交流を実現するよう」との考えを示した上で、両軍関係の健全で安定した発展推進に触れ、「両軍関係の発展に関する政策を堅持、確立し、両軍関係の新しい発展を推進していく。また、相互尊重と互恵共栄の原則を踏まえて、安全保障分野での実務的な協力を重視し、互いに対話と専門的分野での交流を強化し、人道的な救援活動と海賊の取締りなど非伝統的な安全分野での協力を深め、両軍関係発展の土台を固めていく」と述べました。
これに対して、ゲーツ国防長官は「この半年間、米中両軍関係は積極的に発展してきた。双方は今後、互いに共同利益を持つ分野での協力を強め、対話を通じて食い違いを解決して、偉大な国家間の互恵協力がもたらす成果を世界に示すべきだ」と語りました。
梁光烈国防相はこの日、またインドのパラム・ラジュ国防担当国務相と会談しましたが、その際、「中印両国は二国間協力が収めた成果を大切にし、共通点を拡大し、新たな協力関係を切り開き、食い違いと敏感な問題を善処し、両国関係の健全かつ安定した発展を推進していく」と語りました。
これに対して、ラジュ国防担当国務相は「インドは中国との友好協力の発展に尽力している。印中はチャンスを掴め、両軍の交流と協力を更に強化し、前向きな両軍関係の発展を推進し、地域の安全と平和に積極な貢献を払っていく」との考えを示しました。
この日、梁光烈国防相はベトナムのフン・クアン・タイン国防相とも会談しました。その際、「海洋主権に関する意見の食い違いを解決する際、関係国は友好的な協商と二国間交渉を通じて善処すべきだ」との考えを示した上で、「各国が海上安全のチャレンジに対処し、世界的な海上安全の協力を展開する際、国連憲章と国連海洋法条約、及びその他の認められた国際関係準則、また関係国が達成した海上安全についての二国間協議と共通認識に基づき、共同繁栄と共同発展を図り、沿海国の主権と権益を尊重することを堅持すべきだ」と語りました。
これに対して、フン・クアン・タイン国防相は「両国の間に存在する南海問題の解決について、双方は共に努力を払うべきだ。いかなる国の干渉、またこれを利用して両国関係を破壊しようとする行為を許すものではない」と述べました。(万、国清)
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