中国の温家宝首相は22日、東京で韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領と経済貿易協力、朝鮮半島の情勢について意見交換しました。

　温首相は、「現在、中韓の経済貿易協力は良好な勢いで発展し、双方は2015年に両国間の貿易額が3000億ドルの目標に達成するよう努力すべきだ。省エネ、環境保護、再生可能エネルギー、バイオテクノロジー、情報技術などの新興産業の分野での協力を広げ、中韓の自由貿易圏についての交渉をできるだけ早く行い。二国間貿易投資の自由化と便利化を促進し、中韓の経済貿易協力に新しい活力を注ぎ込む。中国側は韓国側と合同でイベントを行うことを望んでいる。中韓国交樹立20周年を祝い、両国国民の友好的感情を増進させる」と述べました。

　朝鮮半島の情勢について温首相は、「中国は一貫して積極的に和平交渉を促進し、六カ国協議の再開を呼びかけている。対話と協議は朝鮮半島問題を解決する最終的な活路であると確信する。各国は協力を強化し、六カ国協議の前進に力を尽くすべきだ」と述べました。

　李明博大統領は温家宝首相の両国の協力についての意見に賛成し、「韓国側は中国との関係を大変重視し、中国と共に努力することを望んでいる。来年の両国の国交正常化20周年をきっかけに、両国の戦略的パートナーシップが新しい段階に進むよう推進する」と述べました。また、韓国側は中国の朝鮮半島の平和安定に果たした役割を高く評価し、中国と緊密な交流と協力を維持したいとの意向を示しました。（翻訳：李陽、チェック：吉田）