中国政府は昨年開かれた新疆活動座談会で、新疆の発展と安定を図るさまざまな政策を決めました。それから一年、新疆は経済、民生、インフラ整備と生態整備などの面で迅速な成長を遂げました。
これまでの一年、新疆では「新規工事」という言葉をよく耳にします。他の省や市からの援助プロジェクトとして実施が確定したのは1300件で、うち、700件あまりはすでに工事が始まりました。そして今年4月、住宅、牧畜、水利と道路の敷設を中心とした82のプロジェクトもスタートしました。このような多くの新規工事の開始により、多くの新疆の人々は喜びを感じており、その建設の速度と効率には目を見張るものが少なくありません。
ハミ市水利局の陳興光局長は「以前はプロジェクトの立件から工事の開始まで、少なくとも2、3年の時間がかかったが、現在はものすごいスピードで工事を進めている」と感心した面持ちで話しています。
今年5月新居に移ったばかりの新疆和田県に住む馬さんは「たった一年で、暮らしがこんなに変わるとは思わなかった」と喜びを隠しませんでした。
この一年、新疆全体のGDPは5000億元(約6兆円)を突破しました。そして、第1四半期の経済成長率は全国の平均値と比べ1.8ポイント高くなっています。
今年は新疆の「民生建設年」に当たります。住民生活の改善プロジェクトは合わせて22件の実施が予定されています。このほか、インフラ整備と生態整備も加速しています。今年は、水利、交通、エネルギー、生態整備などへの投資額は6200億元(約75兆円)に上ったということです。
中央政府と他の省や市からの支援は、新疆の発展で大きな原動力となりました。新疆ウイグル自治区共産党委員会の張春賢書記は「中央政府の指示に基づき、今後は、新疆の総合的な実力のいっそうの向上と住民生活のより大きな改善を図り、地域の姿を大きく変えていく。現代文化と民族の団結を維持し、効率を高めて新疆での諸活動を全面的に立派に行っていく」と語りました。
新疆社会科学院のトルブンジャン研究員は「新疆は中国東部の発展に追いつかないと多くの人があきらめていたが、この一年の発展状況から新疆は画期的な発展を遂げたことが分かった。飛躍的な発展を遂げるには、一連の政策と方法を実施しなくてはならない。これまでの発展は新疆に住む各民族の人々に希望をもたらし、大きな励ましとなっており、いまでは発展させるため頑張るという意欲もかなり強くなった」と話しました。(翻訳:ミン・イヒョウ) 暮らし・経済へ
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