ロシアのリヤブコフ外務次官は16日、モスクワで、アメリカと北大西洋条約機構(NATO)がミサイル防衛システムを構築する際に、ロシアの立場を無視するならば、ロシアは去年アメリカと締結した「攻撃性戦略兵器削減禁止条約」から脱退する可能性があるとの姿勢を明らかにしました。
これは、リヤブコフ外務次官がこの日、ロシア議会下院での関連会議で述べたもので、「西側諸国が欧州のミサイル防衛システムを構築する問題でロシアの立場を考慮する可能性が低くなっているが、交渉によって協議を図る時間はある」として、「ロシアがミサイル防衛システムによって自国の安全が脅かされると認識した場合は、双方の軍事力のバランスを取るために対策を取らなければならない」と述べました。さらに、リヤブコフ外務次官は「ロシアは露・米間のミサイル防衛協力の失敗を望んでおらず、そのような状況は極力避けるつもりだ」との考えを示しました。(翻訳:ヒガシ)
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