中国国家林業局の11日の発表によりますと、世界的に絶滅の危機に瀕する鳥類である朱鷺の、中国での棲息数は、すでに1600羽以上に達したということです。

　朱鷺は「東方の宝石」、「吉祥の鳥」とも呼ばれています。1980年代初め、野生の朱鷺は一時、絶滅したとされました。しかし、1981年、中国の陝西省洋県で野生の朱鷺７羽が発見された後、朱鷺の保護活動を進め、20年余りの努力を経て、その繁殖、病気予防などの技術的な難題を解決したため、朱鷺は絶滅の危機から抜け出しました。

　中国は、鳥類資源がもっとも豊富な国の一つで、登録された鳥類は、すでに1300種以上に達しています。その7羽の朱鷺が発見された年、中国政府は「愛鳥週間」を設立し、社会全体で鳥を保護することを希望しました。このほか、いくつかの自然保護区を設けると同時に、鳥類の生息地を破壊する違法な犯罪行為を取締り、大多数の鳥類の棲息地を効果的に保護してきました。（翻訳：董燕華）暮らし・経済へ