エジプトを訪問中の中国の楊潔チ外相は3日に、「中国は当面のリビア情勢の発展を深く憂慮している。当面の急務は各関係方面ができるだけ速く停戦し、情勢の悪化によってもたらされる、より大きな人道主義の災難を避けるべきだ」と述べました。

　楊潔チ外相はこの日、カイロで中国メディアのインタビューを受けた際に、「中国はこれまで、一貫して、国際関係における武力行使に反対し、国連憲章の趣旨、原則と国際法に基づいて、リビアの主権、独立、統一、領土保全を尊重してきた。リビア国民の自主的な選択を尊重し、平和手段を通じて、リビアの当面の危機を解決するべきだ。中国はあらゆる政治的な手段で、リビア危機の解決に払う努力を支援する。各関係方面ができるだけ速く停戦し、対話と交渉などの平和手段を通じて、リビア危機を解決することを希望する。また、国際社会と共に努力し、リビア危機が政治解決の方向に向かって発展することを推進していくつもりだ」と述べました。

　このほか楊潔チ外相は、当面の西アジアと北アフリカの情勢にも触れ、「中国は、西アジアと北アフリカ情勢に対する武力による干渉に反対する。国際社会は積極的かつ、建設的な役割を果たすべきだ。中国は国際社会と共に、政治的なルートを通じて、当面の緊張緩和を求め、地域の安定を推進していく」と述べました。（翻訳：董燕華）