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ボアオ・アジア・フォーラム2011年年次総会が開幕

2011-04-15 20:12:06     cri    

 ボアオアジアフォーラム2011年年次総会が15日に、中国の海南省のボアオで開幕しました。中国の胡錦涛国家主席、ロシアのメドベージェフ大統領、ブラジルのルセフ大統領、南アフリカのズマ大統領、韓国の金滉植(キム・ファンシク)首相のほか、多くの首脳が出席し、基調演説を行い、「包容的な発展」というテーマをめぐって、それぞれの意見を交わしました。

 ボアオアジアフォーラムは2001年に発足し、これまでに10回行われました。ここ10年間で、ボアオアジアフォーラムはアジアの共通認識を拡大し、アジアの声を伝え、協力を促進する重要な場となっており、世界的に重要な経済フォーラムの1つとなっています。2011年のテーマは「包容的な発展・共通のアジェンダと新たな試練」で、世界各地から、政界の要人、企業家、学者、国際機関、NGO組織の代表らあわせて1400人余りが出席しています。

 中国の胡錦涛国家主席は、15日の基調演説で、アジアの共同発展を促し、調和の取れたアジアを構築するため、①文明の多様性を尊重し、善隣友好を促すこと。②発展方式を転換し、全面的発展を推し進めること。③発展のチャンスを分かち合い、様々な課題に共に対応すること。④大同を求め、小異を許し、共に安全を図ること。⑤互恵共栄を提唱し、地域の協力を拡大することの5つを提案しました。

 胡主席は「大国は小国に、豊かな国は貧しい国に支援を提供し、各国は助け合い、チャンスを掴み共に課題に取り組むべきだ。また、発展の成果を地域内のすべての国に享受してもらい、アジアの人々により豊かな生活をもたらしていく」と語りました。

 さらに、「事実が証明しているように、中国の発展はアジアの繁栄に関わり、アジアの発展も中国の力を必要としている。中国はアジアを対外政策の主要な位置に置き、善隣友好関係を重視している。アジア各国との友好互恵協力を促し、相互理解と信頼を絶えず深めていく」と語りました。

 また、胡主席は「今後5年間に、中国はより積極的な開放戦略を実施し、開放する分野を広げ、各方面との利益を図っていく。また、輸入によりマクロ経済の均衡や経済構造の調整を行い、貿易収支のバランスを促していく。これはアジア並びに世界各国の中国への輸出に重要なチャンスを提供するだろう」と述べました。

 一方、ロシアのメドベージェフ大統領は演説の中で、アジア太平洋地区の国々が経済一体化のプロセスに加入し、経済の均衡発展を促すよう呼びかけました。さらに「ボアオアジアフォーラムのテーマを『包容的な発展』に定めたことには重要な意義がある。包容的な発展を実現するために、国際関係の民主化を推し進め、公平な新秩序を確立しなければならない。このような秩序は政治面、経済面ともに必要だ。最も重要なことは、世界金融システムに対する改革を急ぐことだ」と述べました。

 ブラジルのルセフ大統領は演説の中で、「発展途上国では、多くの人が貧困な暮らしに悩まされている。インフラ抑制を働きかける一方で、条件を整え、経済成長を促し、包容的な発展を図らなければならない」と述べました。

 南アフリカのズマ大統領は、「発展途上国は持続可能な発展や、エネルギー安全分野での協力を強化すべきだ。発展途上国の発展は一部の国の憂慮を招いたが、共にチャンスと課題に取り組み、持続可能な発展や、気候変動、エネルギーの安全、貿易と金融分野の協力を強化すべきだ」と語りました。

 ボアオアジアフォーラムに出席している代表らは、これから「包容的な発展」というテーマをめぐって、多くの分科会で議論を行い、中国の今後5年間の発展や、資本流入への対応、日本の経済成長の再認識などについて検討します。(04/15 翻訳者:Lin)

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