世界の経済界や政界の著名人が集まるダボス会議のアジア版とも呼ばれるボアオ・アジアフォーラムの今年の年次総会が15日、中国海南省のビーチリゾートであるボアオで開幕しました。
開会式には、中国の胡錦涛国家主席をはじめ、ロシア、ブラジルなどの国家首脳や企業の代表、学者らが出席しました。
ボアオ・アジアフォーラムは、開催地をボアオに固定した非政府・非営利の国際組織で、アジア内部およびアジアと他の地域との経済協力や関係強化について意見交換を行うことを目的としています。年次総会は2002年から毎年行われ、10回目となる今年は、「包容的発展:共通のアジェンダと新たな課題」をテーマとして、14日から16日まで開催されます。
中国の胡錦涛国家主席は開会式で基調演説を行い、「アジアでは、経済構造に見られる矛盾や発展の不均衡問題が目立っている」と指摘した上で、アジアの発展のために、経済発展方式を転換することや地域協力を強化すること、そして発展の成果を域内すべての国と地域が共有できるよう努力することを提案しました。
また、フォーラムの理事長を務める日本の福田康夫元首相は、アジアの経済について「GDPの拡大とともに、経済成長の質により大きな関心が寄せられている」として、経済の持続可能かつ均衡した発展を強調しました。また、中国をはじめ世界各国が日本の震災地に支援を提供したことに感謝の意を表しました。
なお、14日、同じく海南省の三亜では、中国、ロシア、ブラジル、インド、南アフリカの新興5カ国によるブリックス(BRICS)の第3回首脳会議も開催され、5カ国の連携強化などの内容を盛り込んだ「三亜宣言」が発表されました。(文責:鵬)
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