食糧価格が世界的に高騰していることに、各国が警告を発しています。そんな中、干ばつに対応し食糧の耕作の確保に全力を挙げている中国の取り組みも注目されています。
世界銀行のゼーリック総裁は15日「国際食糧価格がすでに危険な状態まで高騰している。これは各国の低所得者に負担をかけている。世界各国が連携して食糧価格の高騰に対応すべきだ」と述べました。
一方、天候の原因で、中国の小麦は今年凶作になる恐れがあります。現在、中国政府は干ばつに対応し、食糧の耕作を確保する10の措置を講じており、この取り組みは各国に注目されています。
中国社会科学院農村発展研究所の李国祥研究員は「これらの措置を通じて、農家の干ばつ対応と、食糧耕作への意欲を引き出し、食糧の生産と安全を確保して行く。これは、国際市場の食糧価格の安定化に積極的な役割を果たすだろう」としています。
香港の新聞紙「文匯報」は「中央が適時に食糧生産を激励する10の措置を打ち出した。しかし、政策を補助に留めてはいけない。農家の意欲をいかにして引き出すかが重要だ」と指摘しました。
このほか、ロイター、AP通信も、食糧価格の安定化に向けて取り組んでいる中国を報道しました。(朱丹陽)国際・交流へ
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