2月4日から7日にかけて、タイとカンボジアの軍隊は国境係争地域で4回も武力衝突が起き、砲撃などによる死傷者が出ました。
カンボジアのフン・セン首相は6日夜、国連安保理のマリア・ルイサ輪番議長に書簡を送り、日増しに深刻化するカンボジアとタイの国境問題に関心を持つよう求めました。これに対し、パン・ギムン事務総長は6日声明を発表し、「タイとカンボジアの武力衝突で多くの死傷者が出たことに関心を寄せ、タイとカンボジアが冷静に対応し、効果的な措置で交戦状態を終結するよう呼びかけました。
カンボジアとタイは世界遺産のヒンズー教寺院「プレアビヒア」の領有を巡って争いが続き、その周辺で何回も武力衝突が起きました。プレアビヒアは紀元10世紀から12世紀の間に建てられたもので、1962年、ハーグ国際司法裁判所はプレアビヒアの領有権がカンボジアにあると判決を下しました。この判決に対し、タイで大騒ぎになりました。2008年7月、国連ユネスコがプレアビヒアをカンボジアの世界遺産として登録させたことから、タイとカンボジアの領土紛争が更にエスカレートしました。(翻訳:KH)
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