中国の胡錦涛国家主席は21日、4日間にわたる米国での公式訪問を終えました。随行した中国の楊潔チ外相は中国国際放送局特派員のインタビューを受け、「胡主席の訪米は中米協力の新たな局面を打開した」と述べました。
楊潔チ外相はその中で、「訪問期間中、中米両国の首脳は今後の中米関係発展の方向や協力強化の重要な分野などについて具体的な計画を立てた。両国が発表した『中米共同声明』の中で、今後積極的かつ全面的な協力関係を発展していくことを確約した。相互尊重の原則に則って協力を展開し、相違を適切な手段で解決し、互恵共栄を実現しながら、両国と両国民に利益をもたらし、世界の平和、安定と繁栄に貢献していくことで合意した」と述べました。
楊潔チ外相は、「戦略的な相互信頼の強化は、当面及び今後一定期間において中米関係発展で注目される課題である。今回の共同声明は、中米両国が共通利益を実現するため、21世紀のチャンスと挑戦に共同で立ち向かうことを明らかにした。また双方は、三つの中米共同コミュニケが両国関係の政治面において根本となる役割、相手国の主権行使と領土保全への尊重、2009年の『中米共同コミュニケ』に確約されたことなどを改めて強調した。アメリカは共同声明の中で、『一つの中国』という政策を実行し、三つの中米共同コミュニケの原則を遵守すると重ねて表明した」とした上で、「この共同声明は、中米両国の戦略的な相互理解、『大同を求め小異を残す』、相互信頼の強化などの意欲を表したほか、両国のハイレベルで系統的な交流計画を発表した。これらの措置は両国が戦略的な相互信頼を深めることにプラスとなると信じている」と述べました。
楊潔チ外相はさらに、「当面の間、国際金融危機による影響が残り、世界経済を回復する道は依然として紆余曲折である。中米両国はいずれも経済の発展、就職の促進、福祉の改善などの重荷を担っており、経済構造の改革を推し進めている」とし、「中米は経済貿易の協力を広げ、さらに深めていく必要がある。経済発展を推し進め、国民生活の向上を目指した具体策を実行する必要がある」と述べました。
楊潔チ外相は、「訪問期間中、胡主席は世界経済や朝鮮半島の情勢など重要な国際問題・地域問題についてアメリカと意見を交わした。双方は、世界的な課題について協力を強化し、21世紀の多国間問題を共同で解決することに合意した。双方の共同声明は、両国の建設的かつ責任感のある役割を果たす意欲を表した」と述べました。
楊潔チ外相は最後に、「胡錦涛主席のアメリカ訪問は、中米関係発展の方向を明確にし、中米間の戦略的な相互信頼を強化し、両国の各分野における実務的な協力を推し進め、両国間の人的交流、政府間の交流を広げた。今回の訪米は、重大な国際問題と地域問題に関する中米間の交流と協調を強化し、両国の信頼感、友情、協力などを深めたほか、相互尊重、互恵共栄の中米協力パートナー関係の構築にも役立った。今回の訪米は中米間の積極的かつ全面的な協力関係を前向きに推し進め、両国のパートナー関係の新たな局面を切り開くに違いない」と述べました。(翻訳:KH)
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