18日、19日の両日、日本の奈良で開かれていた中国、日本、韓国の文化閣僚会議は、「奈良宣言」を発表して閉幕しました。中国の蔡武文化相は「三国の文化相は文化の協力について意見を交換し、大きな成果を得た」と評価しました。
「奈良宣言」は、文化・芸術分野の交流や文化産業での協力強化、文化遺産での協力の推進、国民の相互理解の促進など、五つの面での交流と協力を強化していくことを主張しています。
中国の蔡武外相は会議後の記者会見で、会議の内容と成果について、「今回の会議の成果は、主に三つに分けられる。まず、中日韓が地域の交流にとって重要な意義を持っていることを確認できた。また、三国文化閣僚会議メカニズムの方向がより明確化になった。さらに、閣僚会議の合意を実施するメカニズムの構築で一致した。2012年の三国の文化閣僚会議は中国で行われる」と述べました。
中国文化省対外文化連絡局アジア課の王晨課長は「三ヶ国文化閣僚会議が2007年に始まって4年、各国間の文化の交流と協力で大きな役割を果たしており、たとえば、映画やドラマでの共同制作が増えている。民族楽器を中心に立ち上げられたアジア楽団は、中国主催のアジア芸術祭で活躍している。さらに、今回の会議では、今後三国が連携して、東アジアの都市文化のネットワークの構築などに力を入れていくことを確認した」と述べました。
中日韓文化閣僚会議という交流メカニズムについて、蔡武文化相は「国家、国際、地域の関係で、われわれ三ヶ国には広汎な共同利益があるが、一方、多くの共同責任もあり、このことから、さらなる交流と協力が求められている。このシステムは、相互理解の促進、協力の強化、隔たりの除去を目指している。われわれは高度な責任感をもって、日本と韓国と共に、三ヶ国の国民のために交流の架け橋を架けていく。また、東アジアないしアジアの協力を促すために、積極的な役割を果たしていきたい」と強調しました。(朱丹陽)
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