中国の李克強副首相は9日、エディンバラでスコットランド自治政府のアレックス・サモンド首相と会談しました。

　李副首相は、「イギリスは中国にとって重要な戦略的パートナーであり、スコットランドを含む両国の地域協力を推し進め、イギリスと共に全体的かつ戦略的で、長期的な両国関係を発展させていきたい。そして、これが両国民に利益をもたらすことを期待する」と語りました。

　また、「スコットランド政府はこのほど新しい『中国戦略』を打ち出した。これは双方の協力拡大に当たってプラスになる。スコットランドはイノベーションの精神に富み、再生可能エネルギーやグリーンエネルギーの開発利用で世界の先進レベルにある。双方の経済技術の交流を促すと同時に、中国はスコットランドの先進技術や管理経験を積極的に取り入れたいと考えている」と語りました。

　李副首相はさらに、「中国とイギリスは各分野における協力を拡大するべきだ。経済貿易関係の発展に取り組むと共に、文化、教育、観光など、文化の交流も促していく。また、中国は双方のエディンバラ動物園におけるパンダの共同研究を支持しており、パンダが両国の友好使者となるよう願っている」と語りました。

　これに対し、サモンド首相は「スコットランドは中国と共に、経済貿易や文化などの面で、協力と交流を拡大していく考えである。スコットランドのインフラ施設や再生可能エネルギーの分野に対する中国からの投資を期待する。また、スコットランドの先進技術を駆使した世界遺産の保護プロジェクトへの中国の参加を歓迎し、エディンバラ動物園でパンダの到来を楽しみにしている」と語りました。（01/10　翻訳者：Lin　チェッカー：中原）