中国疾病制御センターの楊功煥副主任はこのほど、「いま中国では世界保健機関 (WHO)の『たばこ規制枠組条約(FCTC)』に則り、公共の場である室内で禁煙を全面的に実施することは無理だ」と述べました。
楊副主任は、「これまで中国には室内禁煙に関する法規はなく、またタバコ企業の宣伝などにより、室内禁煙活動の全面的実施は難しくなった」と述べました。
「たばこ規制枠組条約」によりますと、この条約の締結国である中国は今年1月9日までに、職場を含む全ての公共の場と公共交通機関における禁煙活動を全面的に実施しなくてはならなかったものです。
なお、中国は現在、世界最大のたばこの生産国と消費国であり、その被害を最も大きく受けている国でもあります。国内の喫煙者は約3億5000万人いて世界のその3分の1を占めており 、毎年約100万人が喫煙に関連する病気で死亡しています。今、中国の医療衛生システムは教育機関における全面的禁煙を実現しており、北京や上海、広州などの都市も公共の場における全面的な禁煙法規を発表しました。(万)
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