高齢化社会が進む中、中国の高齢者人口が増えつつあります。統計によりますと、2009年、中国の60歳以上の人口は、すでに1億6700万人で、総人口の12.5％にあたり、また世界高齢者人口の5分の1を占めています。中国は、世界で唯一高齢者人口が1億人を超える国となっています。

　そのため、高齢者人口の生活保障にかかわる諸問題も浮上しています。予測によりますと、2035年には、高齢化人口と若者の比率は2：1になる見込みです。しかし、現在、北京市の老人ホームなどの施設が収容できるのは、4万人ほどです。これは60歳以上の人口数のわずか1.8％です。また、公立の老人施設が不足している上、私立の施設は費用が高く、家庭での介護も諸問題を抱えています。高齢者人口の急速な増加は、社会保険や医療保障、また社会倫理へも厳しい課題を投げかけています。（翻訳：トウ　徳花）

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