10月の25と26の両日、中国国家品質監督検査検疫総局、アメリカ消費者製品安全委員会、欧州委員会保健・消費者保護総局は、上海で「第2回消費安全サミット」を開きました。サミットのテーマは「消費の安全と共同の責任」です。このサミットには関連各国及びカナダなどの政府の高官、企業の代表、学者などおよそ200人が参加しており、今後の安全対策について討議したあと、コミュニケを発表して閉幕しました。
上海で行われていた「第2回消費安全サミット」は中国、EU、アメリカが共催したもので、中国国家品質監督検査検疫総局の支樹平局長、欧州委員会保健消費者保護総局のダリ委員、アメリカ消費者製品安全委員会のテネンバウム委員長が出席しました。サミットでは消費安全について合意に達し、「消費の安全と共同の目標」というプレスコミュニケを採択しました。
このコミュニケは、世界の供給チェーンの消費者に安全製品を提供する能力は何より重要だとしています。また、設計側、メーカー、輸出元、販売元に対する職業訓練や管理と品質の保障システムが、商品安全を確保する前提だとしています。さらに、製品安全の監督側の供給チェーンと販売チェーンで進める消費安全に有利な事業を促すべきだと強調しています。
サミットで中国国家品質監督検査検疫総局の支樹平局長は、製品の品質と安全を確保する面での中国の姿勢と立場を表明した上で各レベルの機関が担うべき責任を明確にしました。支樹平局長は 「品質と安全確保の面で、中国政府は、透明、開放、責任を持つという姿勢と立場を終始取ってきた。品質向上を国の戦略とし、品質最優先を貿易戦略として実行している。さらに、国情に見合った品質安全の法体制と輸出入商品の品質に対する監督管理システムを整備した上で、品質の安全責任システムを整備していく。そして、地方政府が品質安全での責任を取ること、政府関連部門が監督の責任を取ること、メーカーが主要な責任を取ること、社会各界が監督の責任を取ることなど、役割の分担を明確にさせていく」と述べました。
欧州委員会保健・消費者保護総局のダリ委員は 「情報をすべの取組みの中核的内容にすると共に、法執行機構の間の協力を強化すべきだ。同時に、メーカー、輸出入元、小売元など、各セクションの責任者にその責任分担を明確にさせることを保障すべきだ」と語りました。
また「共同の責任」というテーマについて、アメリカ消費者製品安全委員会のテネンバウム委員長は、支樹平局長とダリ委員の話に賛同の意を示した上で、政策が、製造元、販売元、小売元に関連の理念とチャンスを提供した上で、根源から製品の一致性を確保するべきだと主張し、「我々は実践を通じて、周知の『安全は源から』という言葉の意味をひしひしと感じるようになった。われわれの政策は、メーカーにこのような品質と安全の理念を尊重させると共に、販売元にチャンスを提供すべきだ。製品の生産場所を追及するより、メーカーと販売元に、製品の一致性の確保にしっかり取組んでもらうべきだ」と述べました。 (朱丹陽)
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