中国内蒙古自治区林業局によりますと、中央政府と自治区政府はこれまでの十年間、林業の発展を推進するため、400億元（日本円でおよそ5200億円）にのぼる資金を投入しました。林業の建設によって、もたらされた収入と政策補助金は、現地の農民、牧畜民の主な収入源となっています。

　退耕還林(耕地を森林に戻す)プロジェクトが実施されて以来、中央政府が累計193億元の資金を拠出し、退耕還林の補助金として現地住民597万人に支給しました。また、内蒙古自治区政府は中央政府の公益林への補償金18億元（日本円でおよそ234億円）を利用し、森林管理者4万4000人を雇用し、1万人以上の森林労働者を就職させるなど、直接恩恵を受けた農民と牧畜民は34万人に上っています。

　このほか、バラック地帯改造プロジェクトが実施されてから、森林労働者3万人余りが新築の住宅に移住しました。また、4860世帯が都市部に移住し、その生活条件も大きく改善されました。（万、国清）