中国の温家宝首相は現地時間23日、3日間の日程を終えて、アメリカから帰国しました。

　温家宝首相は21日ニューヨークに到着し、国連のミレニアム開発目標ハイレベル会議と第65回国連総会に出席しました。これは中国の国家指導者が3年連続して国連会議に出席したことになります。

　国連のミレニアム開発目標ハイレベル会議で、温家宝首相は、中国がミレニアム開発目標の実施で収めた成果と主張を説明した上で、一連の新たな政策を公表しました。同時に、ミレニアム開発目標を計画通りに実現するために、協力を強化するよう国際社会に呼びかけました。

　第65回国連総会で行われた一般演説で、温首相は「真の中国を知ってもらいたい」と題する演説を行い、改革開放や平和発展の道を堅持していく中国政府の立場を、改めて表明しました。

　さらに、温首相は国連ミレニアム開発目標とエイズに関するシンポジウムにも出席し、オバマ大統領と国連のパン・ギムン事務総長らと会談を行いました。

　また、温首相はアメリカの主な報道機関の取材を受けたほか、アメリカの友好団体が主催したイベントにも出席し、アメリカの商工界、金融界などの人々と交流を行いました。（朱丹陽）