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 中日韓博物館国際シンポジウム、北京で開催

2010-09-16 13:12:48     cri    


中日韓博物館国際シンポジウムの会場

 2010年度中日韓博物館国際シンポジウムが15日、北京の首都博物館で開かれました。

 席上、中国首都博物館、瀋陽故宮博物院、それに江戸東京博物館とソウル歴史博物館から来た代表が博物館業に見られる新しい傾向や成果について討議しました。また北京の一部大学生も、このシンポジウムに参加しました。

 今回シンポジウムでは、この3国の4つの博物館から来た8人の代表が発言しており、博物館業の現状と発展状況、それに新たな模索などのテーマについてそれぞれの見解を述べ、多くの点で共通の認識に達しました。

 特に首都博物館の郭小凌館長の「近年北京地区の大学における博物館の発展について」というテーマの講演、江戸東京博物館の小林淳一副館長の「江戸東京博物館の現状と課題」というテーマの講演、そしてソウル歴史博物館の安碩鎮経営支援部長の「博物館の多角時代、ソウル歴史博物館の選択と課題」というテーマの講演は、さまざまな新しい取り組みをおこない、観客の年齢層を拡大することが博物館業の今後の発展にとって非常に重要なことだとそれぞれ強調しています。

 
発言者たち

 江戸東京博物館はさまざまな企画展とボランティア活動を行い、年齢層の異なる観客を引き寄せており、ソウル歴史博物館はソウルという都市の成長の歴史を細かく紹介し、異なることに関心を持つそれぞれの観客に配慮するなどして観客層を広げています。また、ソウル歴史博物館の鄭明児遺物保管課長は「近代と現代におけるソウルの文化財収集の多様化」というテーマの紹介で「現在こそ歴史の現場」という理念を打ち出しています。つまり現代に起きた重要な事件を証明できる物件や事件の現場は、将来文化財になるものであることから、今のうちにしっかり収集し、博物館に保存することを強調しています。このような現代の文化財は人々の思い出と共鳴しやすく、展示品を通じてファッションを感じさせるというのです。


シンポジウム参加者による記念写真

 この中日韓博物館国際シンポジウムは2002年から始められ、博物館の間の経験交流をおこない、研究成果の披露するものです。このシンポジウムは年に一回おこなわれ、この4つの博物館が順番に主催します。このシンポジウムは2002年に開催されて以来、中日韓3国の博物館業に大きな影響を及ぼし、3国の博物館業の発展に積極的な役割を果たしました。来年の中日韓博物館国際シンポジウムは東京で開かれる予定です。(牟ケン)

 

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