EU委員会はこのほど、中国から輸入するポリ袋に対し、貿易調査を始めました。調査の目的は、高額の反ダンピング税を回避するため一部の中国ポリ袋メーカーがアモイ興廈塑料有限公司を通じてEUにポリ袋を輸出しているかどうかを調べることにあります。

　EUは2006年から、中国のポリ袋に対し、5年間にわたる反ダンピング措置を取っています。中国の一部のポリ袋メーカーは28.8％以上の高額反ダンピング税を受けた一方で、アモイ興廈塑料有限公司をはじめとする100社は8.4％の低税率待遇を受けています。EU委員会は2011年の5月前に調査を終える予定で、反ダンピング税の回避行為があるかどうかを確認します。税金回避の行為があった場合、興廈塑料有限公司に対し、反ダンピング税の税率を高めるということです。

　EUの中国製ポリ袋に対する反ダンピング措置は一時、EUの小売商から批判されました。この措置はEU市場のポリ袋の値上がりを招き、包装コストの増加につながったと見られています。（08/24　翻訳者：Lin　チェッカー：吉野）