中国人民解放軍にいた元日本人兵士とその家族36人からなる訪中団が29日、北京で中国の戦友と懇談会を開きました。

　今回訪中した解放軍の元日本人兵士は中国を侵略した旧日本軍の将兵で、中国軍の捕虜になり優遇を受けて志願し、中国共産党の八路軍と新四軍に参加し、1952年から1958年までに日本に帰還した人々です。

　団長の花園昭雄さん（82歳）は「中国の抗日戦争は正義の戦争だ。中国軍に参加して自分の人生観と価値観を大きく変えた」と述べました。

　中国で東北民主連軍に参加し、また、解放軍の第47軍団に編入された花園昭雄さんは、1958年日本に帰還し、現在、関東日中平和友好会の会長を務めています。

　中国人民解放軍の林虎空軍元副司令員は「わが軍にいた元日本人兵士たちは中国の革命戦争と民族解放に貢献し、中日両国国民の友好交流と協力推進で大きな役割を果たしている」と評価しました。

　解放軍元日本人兵士訪中団は30日、北京軍区の装甲師団を訪問し、31日午後、人民大会堂で開催される中国人民解放軍創立83周年祝賀宴会に出席します。（ジョウ）