「未来を考える」作文コンクールや「未来づくりアジア子どもサミット」を主催する「SEND to 2050プロジェクト」の森下雄一郎理事長(32歳)は17日に北京入りし、18日、北京の第二十二中学と東方培新学校をそれぞれ訪れました。
森下さんは、中学生たちとの交流会と説明会で、「2050年を見据えて、自分たちの地域や国の未来を考えていく時に、世界全体の未来を同時に考えていける子どもたちが増えてほしい。2050年は、今の中学生たちがそれぞれの国のリーダーになっていることでしょう。将来、『あの時に交わした約束』を忘れずに果たしてほしい」とプロジェクトに込めた思いを語りました。
NBA入りを目指した日本人として知られている森下さんは2009年まで、米国のプロバスケッケトボール選手として活躍。引退後、一般財団法人「夢現エデュテイメント」を創設し、「SEND to 2050」プロジェクトがその主な活動となっています。初年度は、日本の関西地区とフィリピンのカオハガン島を中心にプロジェクトを実施し、「20年後の未来」をテーマにした作文コンクールとカオハガン島の小中学生7人が参加した「未来づくりアジア子どもサミット」の第1回会議が開かれました。
「10年間で世界各国に広げ、モデルケースの確立」を目指す同プロジェクトは、今年から、協賛企業の一社であるパナソニック社の仲立ちにより、中国での実施が実現しました。「20年後の理想の地元地域を描いてみよう」をテーマに、新学期の開始とともに、三カ国で中学生向けの作文コンクールの募集が始まり、これまでの応募人数は、日本では関西2府4県の中学生14万人、中国では北京の中学生2000人に上ったということです。
また、この9月20日、コンクール応募者から選ばれる三カ国の生徒代表3人がパネラーを務める「未来づくりアジア子どもサミット」の第2回会議が開催されます。会場の大阪府門真市なみはやドームには、中学生を中心とする来場者5000人以上が集まる見込みです。
「各国の子たちが描くアジアの未来を自分たちの国に持ち帰って、その国の中学生同士で共有してほしい。このプロジェクトは2050年、世界中の人々が共に手を携えて、心を一つにする取り組みにつなげていけるものと信じています。」
そして、初めて訪れた中国で行われた交流会について「今の北京を表したかのような、きらきらとした希望を満ちた子供たちの様子に感銘を受けた」と口元を綻ばせました。(取材・文:王小燕、写真提供:Mugen Edutainment Foundation)
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