イラン原子力庁のサレヒ長官は24日、核融合の研究を開始したと明らかにしました。

　サレヒ長官は「イランでの研究が商用運転に至るまでには20年から30年かかるだろうが、全国を挙げて研究に取り組む」と述べました。さらに、「この研究について、ほかの国や国際機関と協力する用意がある。そのうち、国際原子力機関(IAEA)が良い協力相手になるだろう」との考えを示しました。

　核融合は軽い原子核同士が融合して、より重い原子核になる現象です。その過程で放出されるエネルギーは持続的、経済的、安全かつクリーンなエネルギーだとされています。しかし、世界では、核融合による発電はまだ実用化されていません。

　なお、核融合の反応を利用して、原子爆弾よりも破壊力が大きい水素爆弾を製造することができるということです。(鵬)