イランのモッタキ外相は29日、テヘランで、「イランはまもなく、トルコ、ブラジルと核交渉を再開する」と発表しました。

　モッタキ外相はこの日、イランを訪問中のバーレーン外相と行った合同記者会見で、「イランがその他の国との核交渉を延期する決定は、イランの核計画全体に関する交渉だけに適用される。イラン、トルコ、ブラジルの3カ国の核燃料交換協定に関する交渉は含まれない。イランは、核問題とすでに合意した核燃料交換協定を区別して取り扱う態度を取っている」と述べました。

　なお、イラン、トルコ、ブラジルは5月17日、テヘランで3カ国会議を開き、核燃料交換問題について協定に達しました。この協定に基づいて、イラン政府は1200キロの濃度3.5％の濃縮ウランをトルコへ運び、濃度20％の濃縮ウランを交換することに同意しました。今月28日、イランのアフマディネジャド大統領はテヘランで、「イランとその他の国との核交渉の再開時間を8月末までに延期し、交渉はイランとトルコ、ブラジルとの3カ国の核燃料交換協定の基礎の上で行なわれなければいけない」と述べました。（翻訳：玉華　チェック：金井）