ＥＵ・欧州連合の政策執行機関である欧州委員会は29日、「アイルランド、スペイン、デンマークが銀行業に提供した担保計画を6カ月伸ばし、今年末まで延長することに同意し、またハンガリーが金融機関の流動性を強める計画を6カ月延長することをも認可した」と発表しました。

　欧州委員会は、「これらの政府の救助計画を延長することは、金融危機の中で銀行業のために救助を提供するＥＵの方針に符合する。しかし、各加盟国の財務相が先月下した決定に基づくと、金融機関が政府からの救助に頼ることを減少させ、かつ競争を阻害することを防止するため、今後は金融機関はこれらの政府が提供した担保にさらなる多くの費用を支払うことになる」と述べました。

　なお、金融危機の中、金融システムの安定を維持するため、ＥＵは各加盟国が融資担保や資金注入などを通じて難局に陥った金融機関を救助することを認可しました。しかし、これらの救助計画の多くは今年6月末が期限になるということです。（翻訳：玉華　チェック：金井）