税関総署が10日発表したデータによりますと、中国の5月の鉄鉱石の輸入量は5190万トンで、同期比でも前期比でもいずれも下落しました。これに対して、業界専門家は、宝鋼、武鋼、鞍鋼という鉄鋼大手3社が一斉に値下げしたことを受けて、鋼材市場は持続的に低迷し、上半期に好調だった鉄鉱石市場の熱も冷めつつあると分析しています。
税関のデータが発表される前日、宝鋼に次ぎ、武鋼、鞍鋼も7月の価格政策を公表し、主流製品の生産者価格を300~1200元引き下げると発表しました。
大手3社の7月の価格政策で、最も下げ幅が大きいのは、これまでよく売れたハイエンド製品である自動車鋼板です。これは鉄鋼会社の受注が足りないことを示しています。実際に、中国自動車工業協会の統計によりますと、中国では自動車の生産台数は3月から2ヶ月連続で下落し続けており、5月、国内の自動車生産台数は141万6600台となり、前期と比べて9.4%減りました。(翻訳:ZHL)
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