日本を訪問中の中国の温家宝首相は1日午前、日本の明仁天皇と会見した後、日本での訪問日程を終え、モンゴルに向かいました。

　日本訪問中、温首相は鳩山由紀夫首相と会談し、両国首相間のホットラインの再開、東中国海問題における原則的な共通認識事項に関する政府間文書交渉の正式開始、両国防衛部門による海上連絡メカニズムの構築、海上での捜索・救助に関する協定の交渉開始に合意しました。また、中日食品安全協力枠組協定にも調印しました。

　その中で、温首相は両国関係に触れ「中国は戦略上、日本をパートナーとみなし、ライバルとも敵とも見ていない。両国は近隣として、このような姿勢で相手側と付き合い、相手側の発展を見るべきだ」と述べました。

　この他、温首相は様々な活動を通じて一般の人々との交流を進め、民間の友好人士や経済・貿易の代表、文化界の代表などと懇談会を行いました。（万、大野）