各協力機構の責任者	プロジェクトの関係者

　中国の地震救援能力の向上を目的にした「日中協力地震緊急救援能力強化計画プロジェクト」の発足式が27日午前、北京郊外にある国家地震緊急救援訓練基地で行われました。

　四川大地震後、JICA・日本国際協力機構は日本政府の掲げる5つの再建支援の下で、日中協力地震緊急救援能力強化計画プロジェクトを含む4つの協力プロジェクトを新たに開始しました。救援能力強化プロジェクトでは、応急分野担当教官育成のためのセミナーを行ったほか、救助分野担当教官の能力向上のための訓練を行いました。訓練を受けた教官は、地方救援隊員の訓練に携わったり、今後救援活動に参加します。

　JICA中国事務所の山浦信幸所長は、発足式の挨拶で、「日中双方の更なる連携と協力により、救助・応急対応能力強化の仕組みが中国全土に普及し、地震災害の被害軽減に役立つことを期待している」と語りました。

　発足式の後、隊員たちは、模擬訓練を披露し、訓練の成果を示しました。

隊員たちが模擬訓練を披露（その１）	隊員たちが模擬訓練を披露（その２）

　なお、JICA、日本総務省、中国駐在日本大使館、中国地震局、中国国務院応急弁公室などの協力機構の責任者と、訓練を受けた救援隊員が出席しました。（取材・文章：李軼豪）