国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長は22日、トルコのイスタンブールで開かれた国連のソマリア会議で、海賊による襲撃事件が国際海運事業に大きな損失をもたらしたと述べた上で、「安保理は各国が共にソマリア海賊を取締り、海上犯行の責任者を法廷に送り出すという決議を可決した」と明らかにし、「国際社会と国際海運企業は海賊の取締りを行うソマリアに、より多く支援を提供するよう」呼びかけました。

　また、ソマリアのアフメド大統領は席上、ソマリア内戦と海賊による被害に触れ、「国際社会からの援助が必要だ」と表明しました。

　さらに、トルコのダーヴトオール外相は、「海賊による襲撃は依然としてソマリア沖の脅威であり、各国が共に海賊への共同対策を行うべきだ」と述べました。（万、丹羽）