2日間にわたって開かれた核セキュリティーサミットは13日午後、ワシントンで閉幕しました。今回のサミットでは、国際協力を強化し、核セキュリティーの効果的かつ実務的な措置を講じ、核テロリズムを防止するといった合意文書をまとめました。

　アメリカのオバマ大統領は閉会後の記者会見で、今回のサミットは、より安全な世界の未来に向けて実質的に前進したとして、会合の成功を評価しました。また、「参加者は現在直面している核脅威の厳しさを再認識し、核セキュリティーを共通目標にすることを確認した。さらに、核物質の国際的な管理体制を今後４年以内に確立したい。核セキュリティーは『大きな目標の中の一歩』だ。最終的には『核兵器のない世界』を実現したい」と述べました。

　今回のサミットには、47カ国の首脳、IAEA・国際原子力機関やEU・欧州連合からの代表らが参加しました。（閣、畠沢）