G8・主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)は10日イタリアのラクイラで幕を閉じました。今回のG8サミットでは、参加国が国際金融危機と気候変動の対応策、食糧供給の安全確保などの課題をめぐって議論を展開し、G8を中心とした先進国グループと発展途上国の関係促進に取り組むことに合意しました。

　世界経済について、参加国の首脳は均衡、公平と持続可能な形で景気回復を実現し、為替レートの急落を避けるため、多国間の協力を展開していくことで一致しました。また、市場開放を実現するため、保護貿易主義に反対し、2010年にドーハ・ラウンドの確約の履行の実現で合意しました。

　参加者は、気候変動が人類に差し迫った重大問題であるとあらかじめ認め、2050年前までに世界の平均気温の上昇を摂氏2度以内に抑え、温暖化ガスの排出を今の5割に減らすという目標を明らかにしました。（翻訳：KH）