アメリカ駐在中国の張業遂大使は8日の記者会見で、中国の胡錦涛国家主席が要請に応じて核安全サミットへ出席することについて説明し、「中国は積極的かつ真摯な態度でサミットの準備作業に取り組んだ。サミットが積極的な成果を収めるよう希望する」と述べました。

　張大使は、「オバマ米大統領の招きに応じて、胡主席は12日から13日までワシントンで開かれる核安全サミットに出席し、重要な講演を行う。多国間会議で核の安全問題について見解を発表するのは中国の指導者として初めてのことになる。今回のサミットが核安全分野における国際協力、核の平和利用と経済の持続可能な発展を促進し、世界の平和と安全を維持するために寄与するよう望んでいる」としました。

　張大使はまた、当面の国際核安全情勢についての中国の見方を説明し、中国がここ数年核安全強化のために払った努力を強調しました。張大使は「中国は核エネルギー開発の大国で、核安全問題を高度に重視しており、核拡散や核テロに反対する。中国は一連の核安全確保の措置を講じ、完善なる法規や監視管理システムを確立した。また、核安全分野における国際協力を積極的に支援し、関係ある国際条約の締結に寄与した。さらに、IAEA・国際原子力機関及び多くの国と密接な交流と協力を行っている。なお、サミットの期間中に、胡主席はオバマ大統領ら関係諸国の指導者と会談することになる」と述べました。（翻訳：トウエンカ）