唐沢さんと斎藤さんは二人とも、中国人の朗らかな性格が印象的で、公演の旅から多民族の融合した文化を肌で感じ、中国人の表現力を吸収し、舞台の表現を豊かにしたいと希望を抱いています。
20人以上の高校生は、両国の伝統楽器にしろ、西洋楽器にしろ、それぞれ得意な楽器が違います。皆が一回の舞台で演奏できるように、高橋豊先生が両国の民謡を組み合わせて新しい曲を作りました。高橋先生のお話によると、この春らしい時期に可愛がられる花を歌いながら広く愛される曲を演奏し交流を深めればと曲を作られたそうです。
その曲が他でもない『茉莉花と桜の宴』でした。
太鼓、三味線、琵琶、二胡、洋琴が相次いで登場し、ピアノ、バイオリン、チェロなどの伴奏の元に、両国の青少年が同じ舞台で、音楽という共通の言葉を通して、聴衆を魅了しました。
全員が『茉莉花と桜の宴』を演奏
『茉莉花と桜の宴』の優美なメロディの中で、幕が徐々に下がりました。
茉莉花と桜が象徴するのは、両国の青少年でしょうか。今回の公演交流会は交流の第1歩でしかありません。中央音楽学院付属学校の朱詩音先生は『熟知する他人だった』とつい最近交流を始めたばかりの両校の関係を比喩しました。しかし、この夜、両国の青少年は同じ舞台で、友好交流を今後も続けたいと強く願いました。
中央音楽学院と東京芸術大は、姉妹校の関係を付属学校まで伸ばして交流を深めることに同意しました。今回は北京で、次回は東京で、そして中日のほかの都市にも繰り広げたいと願っています。両国の様々なところでジャスミンと桜を咲かせれば、それ以上喜ばしいことはないと言えましょう。(取材・文章・撮影:李軼豪)
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