中国全国政治協商会議の年次総会に関する記者会見が2日午後、北京で行われました。政治協商会議の趙啓正報道官は記者会見で、「中国は自国の課題にしっかりと取り組むことで国際的責任を果たしていく」と語りました。

　趙報道官は、中国が担うべき国際的責任について、「まずは、自国の課題にしっかりと取り組んでいくこと。例えば、今回の世界金融危機で、中国は国内経済の成長率を一定のレベルに維持させることにより、世界経済に貢献した。次に、国際関係を処理する上で、独立自主の外交政策を実行し、自国の利益と世界の利益をともに考えることにより、国連常任理事国としての義務を果たすこと。3つ目は、できる限り多くの国際的義務を担っていくこと。平和維持部隊の派遣を例に挙げると、現在、国連の常任理事国のうち、派遣人数の最も多い国は中国だ。駐屯先で優れた貢献をし、命が犠牲になった例もある」、と3つの面から説明しました。

　趙報道官はさらに、「コペンハーゲン会議で、中国は2020年までに単位あたりGDPの二酸化炭素の排出量を、2005年より40%から45%削減することを明確に打ち出した。それにはいかなる条件もつけていない。それに比べ、一部の国はやるべきことを行っていない。コペンハーゲン会議の中国のやり方について、あれやこれやと非難している海外メディアもあるが、これは事実と相容れない」と指摘しました。（翻訳：Yan、田中）