トヨタ自動車米販売子会社のレンツ社長は23日、米下院のエネルギー・商業委員会で開かれた公聴会で、一連のリコールについて対応の遅れを謝罪しながらも、アクセルの電子制御システムの欠陥については改めて否定しました。

　今回の公聴会には、アメリカのラフード運輸長官らも出席しました。

　公聴会では主に①トヨタの一部車種に現われた急加速問題は電子制御スロットルと関係があるのか、②トヨタに不都合な「事実隠し」があったのか―の2つの問題に焦点が絞られました。

　レンツ社長は証言の中で、急加速問題については「フロアマットにアクセルペダルが引っかかるために起こった設計上の問題だ」とし、議会側が指摘する「事実隠し」については否定しました。

　これに対し、ラフード運輸長官は「急加速の原因として電子系統の欠陥があった可能性は拭い去れない」と語りました。

　今回の調査を担当しているアメリカのストゥーパク下院議員は、「数年前から、顧客からの苦情が多く寄せられていたにもかかわらず、トヨタは昨年10月になってやっとアクセルペダルの欠陥に気づいた。トヨタは顧客の声にきちんと向きあってこなかった」と述べました。（02/24　翻訳者：Lin）