2002年の冬季五輪で中国に初の金メダルをもたらした、スピードスケート・ショートトラック女子選手だった楊揚さんが現地時間の12日、カナダのバンクーバーでIOC・国際オリンピック委員会の新委員に選出されました。

　バンクーバーで開催された第122回IOC総会で、楊揚さんら6人の新委員が発表されました。ほかの5人は、ヨルダン五輪委員会議長＝ヨルダンのファイサル王子、国際トライアスロン連合会長＝スペインのマリソル・カサド氏、ニュージーランド五輪委員会専務理事＝バリー・メイスター氏、エチオピア五輪委員会専務理事＝ダグマウィト・ギルマイ氏、国際自転車連合会長＝アイルランドのパトリック・マクウェイド氏です。

　楊揚さんは2002年のソルトレーク五輪でスピードスケート・ショートトラック女子の500メートルと1000メートルで２個の金メダルを獲得し、中国初の冬季五輪の金メダリストとなりました。引退した後、楊揚さんは国際スケート連盟、IOCと北京五輪委員会などに勤務した経験があります。

　2009年末に、IOCのベテラン委員だった中国の何振梁委員が任期を終了していました。規定によると、五輪大会を主催した国はIOCに2人の委員を置くことができます。選出された楊揚さんのほか、中国五輪委員会のヨ再清副議長がIOCの委員です。（翻訳：KH）