中国外務省は1月1日、公式サイトで楊潔チ外相の文章を掲載しました。楊外相はその中で、「新しい年では、中国は引き続き中国の国力と地位に見合った国際的責任と義務を担い、国力と発展段階を超えることはしない」としています。

　楊外相はその中で、「2009年、国際情勢は冷戦終結後、もっとも深刻で複雑な変化が起きた」と指摘して、「中国の国際的地位が絶えず向上し、その役割と影響が注目されている。各国、とりわけ、幅広い発展途上国が中国の経験をこれまで以上に重視するようになっている。国際社会は気候変動などの地球規模の問題及び重要な国際問題における中国の建設的な役割を高く評価している。一方、中国の発展レベルを高く評価し、中国により重要な責任を担うよう希望する声も高まっている。中には、中国脅威論や中国責任論をでたらめに言いふらす論調もある」としました。

　さらに、「2010年を展望すると、世界情勢は全般的に安定を保つだろうが、新しい問題、新しい挑戦は相変わらず発生するだろう。新しい年、中国は引き続き平和発展の道を歩き、中国の国力と発展段階を越えない。引き続きチベットや新疆問題などの外交問題に対し、中国の主権、安全保障と外交の大局を固守していく」としました。（翻訳：Yan、金井）