韓国を訪問中の習近平国家副主席は17日午後ソウルで、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相と会談しました。

　その中で、習近平副主席は「ハイレベルな往来による政治的相互信頼を深め、政府間、議会間、政党間の交流と協力を強め、友好の軌道に乗せていく。金融危機対策と景気刺激策に基づき、ハイテク、省エネ、環境保全、低炭素経済および金融とサービスの貿易などの分野で協力の潜在力を発掘する。人文交流を拡大し、来年の『中国訪問の年』と2012年の『韓国訪問の年』を視野に入れて国民感情にかかわる問題に善処していく」と述べました。

　習副主席はまた、「朝鮮半島の情勢は緩和している。6カ国協議の関係国は好機を逃さず、対話を維持し、誠意と柔軟な姿勢を示し、協議の再開に向かっていくべきだ」と述べました。

　習副主席はさらに、「中国はコペンハーゲンで開かれている国連気候変動枠組み条約の第15回締約国会議（COP15）を重視し、バリ・ロードマップの実行を韓国とともに推進していく」と述べました。

　これに対し、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相は「韓国の貿易、投資、人的往来で中国は最大の相手国となった。われわれは中国との戦略的パートナーシップを充実させていく」と述べました。（ジョウ＆畠沢）