ここ数年、中国都市部の水の供給や排水、節水の能力が向上しています。しかし、安全の問題は依然として深刻です。

　中国は水資源が乏しく、1人当たりの淡水の使用可能量は世界平均水準の3分の1しかありません。ここ数年、経済の急速な発展に伴い、水資源不足の問題はさらに深刻化しています。

　この問題を解決するため、中国各地では様々な対策を講じています。水資源の保護に力を入れるほか、節水、水資源の循環利用も重要な対策となっています。これまでの25年間に、累計で670億立方メートルを節水し、また工業用水の再利用率は20％から85％に向上しました。また、都市部の汚水処理工場を1000ヶ所あまり建設し、汚水年間処理総量は260億立方メートルに達しています。

　一方、水質汚染は依然として深刻であり、中国経済の発展を妨げ、民衆に健康被害を及ぼす問題となっています。従って中国は今後引き続き水資源の保護を強化し、飲用水水源地周辺に生態農業区を建設し、汚水処理能力を向上させていくとしています。（翻訳：玉華　チェック：吉野）