アフガニスタン独立選挙委員会は2日、「2回目の大統領選挙を取りやめ、カルザイ大統領を次期大統領に再選する」と発表しました。

　2人の大統領候補の１人であるアブドラ前外相は1日、「選挙の公正性がまったく保障されていないため、予定されていた7日の大統領決選投票に辞退する」と表明しました。

　独立選挙委員会のルディン委員長は、カブールでの記者会見で「アブドラ前外相が辞退したため、カルザイ氏は唯一の候補者になった。資金の浪費や選挙中、不測の事態を避けるため、独立選挙委員会は決選投票を取りやめ、カルザイ大統領の再選を決定した」と発表しました。

　独立選挙委員会のナジャフィ氏はこの日の午前、決選投票の中止を発表しました。

　アブドラ前外相の報道官は、「アブドラ氏はこうした決定を受け入れられない。カルザイ氏の当選は合法性　に欠けている。この決定はアフガニスタンの情勢を一層深刻化させていくだろう」と述べました。（翻訳：トウエンカ）