フランスのサルコジ大統領とフィヨン首相はパリで20日、フランスを訪問している中国の戴秉国国務委員とそれぞれ会見を行いました。

　サルコジ大統領は会見の中で、中国の各事業における成果を高く評価するとともに、金融危機や気候変動への対応など、重要な国際問題および地域問題において中国が果たした重要な役割を称賛しました。その上で、中国との交流と協力を強化し、世界が直面しているさまざまな課題に共同で立ち向かっていく姿勢を示しました。さらに、「一つの中国」の政策を引き続き支持し、来年の上海万博に積極的に参加するとの意向を示しました。

　これに対し、戴国務委員は、「中仏両国は政治面での相互信頼を強化し、ハイレベル交流を維持する。また、互いの核心利益と重要な関心事を尊重する。そして、経済貿易を推進し、協力を深めるとともに、金融危機、国際金融システムの改革、気候変動など、重要な問題における交流、協調、および協力を強化することにより、両国関係を健全かつ安定的に発展させていく」と語りました。

　また、フィヨン首相は、戴秉国国務委員と会見した際、「中国と共に努力し、両国首脳の共通認識を実行に移し、戦略的協力を進める。それにより、原子力発電、航空、環境保護、新エネルギー、中小企業などの分野における協力を強めていきたい」と述べました。（翻訳：ken　チェック：田中）