WTO・世界貿易機関は8月31日、ブラジルとアメリカの綿花補助金をめぐる紛争について、アメリカが国内の綿花栽培農に巨額の補助金を出したとして、WTOの貿易法則違反との最終裁定を下しました。ブラジルに対し、アメリカへ制裁を加える権限を与えるという内容です。

　裁定によりますと、ブラジルは、アメリカ国内で出された棉花補助金の金額に応じて制裁できるということです。2006年からでは、制裁の総額は2億9500万ドルに上っています。これは、ブラジルが主張した金額を大きく下回っていますが、アメリカの農業補助制度には大きな痛手になりそうです。（翻訳：コオリ・ミン）