中国衛生省の陳嘯宏次官は29日、「衛生省と関係部門は食品安全基準の統一化に向けた作業をすでに進めている。基準の修正にあたっては、各方面の意見を幅広く求めていく」と述べました。

　これは北京で開かれた2009年食品薬品安全責任シンポジウムで述べたものです。陳嘯宏次官はその中で、「統一化により、基準の欠陥、重複、矛盾を重点的に解決する。それにより、食の安全に対する国民のユーズに応えられる食品安全基準システムを確立していく。そのためには、このシステムを社会、経済の発展に即し、国際食品基準システムに合致したものにする必要がある。」と述べました。

　陳嘯宏次官はまた、「基準の修正にあたっては、各国の経験を幅広く汲み取って、食品安全リスク評定結果を十分に活用する。また、食品の有害微生物、農薬や微生物の残留、重金属汚染物質の規定量、および食品添加剤の基準に対する修正を優先的に行う。そして、修正草案を策定し、国際組織やそれに関連する国家を含む社会の意見を幅広く求めていく。なお、これら一連の作業は、WTO・国際保健機関の要求に基づいて行う」と述べました。（翻訳：トウエンカ）