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初の「日本青書」の出版記念式典、北京で開催

2009-08-20 17:35:42     cri    

 中国社会科学院日本研究所が編集した「日本青書」の出版記念式典が18日、北京市内で行われました。

 この青書は2008年から今年春までの日本の経済や政治、外交、文化、社会などの現況、注目される点、新しい動きなどについて分析しました。今まで、日本研究所は報告書の形で日本研究の成果を発表していましたが、青書の方式で出版したのは今回が初めてです。また、以前はベトナムなど発展途上国の青書を出版したことがありますが、先進国の現況を総括的に紹介した青書はこれまでありませんでした。

  

 日本研究所の李薇所長は「青書は一般公開の出版物として、今までの報告書に比べてさらに整理し、内容を充実させたものであるので、研究者にとってレベルアップのチャンスである」と語った後、「初めての青書なので、完璧ではない。私自身も十分満足しているわけではない。今後は研究内容の中身や分析の深さに工夫していきたい」との考えを示しました。
 

政治
 「国内外環境と国民の政治への姿勢の変化などに伴って、日本の政治は大きな転換点を迎えている。2009年の衆院選挙は日本の政治構造と、政党のあり方、政治文化など多くの分野に影響を及ぼすにちがいない。二つの政党が選挙で交替して政権を運営することは、政治的な期待である。
経済
 中日貿易は単に両国間で貿易を行うということだけには止まらない。中国は日本から輸入したハイレベルの部品を組み立て、アメリカや欧州などに輸出している。これによって、日本―中国―アメリカ・欧州の三角貿易が形成されている。つまり、経済のグローバル化の中で、中日貿易はすでに世界貿易、世界経済と一体になっている。
2009年、日本は中国の製造業への投資を再編し続けるとともに、小売りや、物流、金融などの非製造業への投資も成長傾向を維持している。
外交
 「主体的外交」は今後、日本の外交政策の理念である。2009年の外交関係と外交政策に対して、日本は主体性を強調し、国際社会を導く、積極的で、主体的な外交を展開しようとしている。また、アジア諸国との外交を重視する政策を実施。その中心的な内容は多角的な平和戦略の対話を行うことである。これを通じて、日本は国際社会、特に東アジア地域での主導権と発言権の強化をはかっている。

 また、挨拶に立った日本国際交流基金会北京日本文化センターの藤田安彦主任は「異文化からの刺激はその国の文化と溶け合い、新しい創造を生み出す。社会の活性化につながるからで、その意味において、日本青書の充実した研究成果は現在私たちを取り巻く多くの問題解決の方法を考えるチャンスにもなり、国づくりに貢献するのではないかと思います」と青書の出版を高く評価しました。

 なお、この出版式典に中日関係を研究する学者のほか、中国文化省の劉徳有元副部長、片山和之在中国日本公使、日本国際交流基金会の藤田安彦北京事務所長ら、約50人が出席しました。

 「日本青書」出版意義について語る  劉 徳有 中国文化省元副部長

 「日本青書」出版記念式典に挨拶した  片山 和之 在中国日本公使

 今後の研究のあり方について語る  李 薇 中国社会学院日本研究所長 

 「日本青書」の出版を高く評価した  藤田 安彦 日本国際交流基金会北京日本文化センター主任

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