第42回ASEAN・東南アジア諸国連合の外相会議が20日に発表した共同コミュニケで、「ASEANは8月に行われる経済閣僚会合で、中国とFTA・自由貿易協定で調印することを期待する」とし、調印後、双方はいずれも、経済協力の強化に向け、チャンネルを広げていく必要があると強調しています。

　コミュニケは、「中国がASEANとの交通インフラ整備で積極的な役割を果たした」ことに感謝の意を表し、中国が100億ドルを拠出して、「ASEAN-中国投資協力基金」を設置することに歓迎の意を表し、「域内の交通網整備に大切な役割がある」と評価しています。さらに、中国が今後3年から5年の間に、ASEANメンバー国に17億ドルの優遇融資を含めた、総額が150億ドルに達する融資を提供することに歓迎の意を表しました。

　なお、南中国海問題について、コミュニケは、「関連各国は中国とASEANが2002年に調印した『南シナ海における関係諸国行動宣言』にのっとって、紛争を平和的に解決するよう期待する」としています。（翻訳：Yan）