中国の温家宝首相は、このほど、中国経済は好転に向かっているものの、その土台はまだしっかりしておらず、この困難と長期的に立ち向かっていく準備をしなければならないと指摘しました。
6月12~14日、湖南省のりゅう陽、株洲、湘潭、長沙など各地を視察した温家宝首相は、「一年近く努力した結果、中国の経済は全般的に見ると、安定的な発展に向かっている。しかし、世界経済の先行きがまだ不透明な上、外需の減少も続いているため、経済回復の土台がまだ安定しておらず、今後は長期的に困難に立ち向かって、準備をしていく必要がある」と語りました。
温家宝首相はまた、「国際金融危機に対処するには、何よりも農業の安定化を最優先課題にすること。今、全国の夏取り入れ小麦の増産は確実となったが、今後は通年ベースの農作物の増収に向け引き続き努力していく必要がある」と強調しました。
さらに、今年の1~5月、全国で新規就業した人の数が470万人であったのに対して、温家宝首相は、「社会保障体系の完備や民生問題の解決をいっそう重要な位置に据えていく必要がある」と指摘しました。
また、貨幣政策については、「積極的な財政政策と適度に緩和された貨幣政策をゆるぎなく両立させ、国際金融危機の対応策として発表された一連の計画を全面的に実際行動に移すこと、状況の変化に応じて絶えずその内容を柔軟にし、完備させていく必要がある」と強調しました。(翻訳:Yan)
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