WHO・世界保健機関の福田敬二事務局長補代理は9日、「新型インフルエンザ(H1N1型)の感染状況は世界的な大流行に近づいている。流行による過度なパニックを防止するため、現在、WHOの活動の重点の一つとして、新型インフルエンザを正確に認識することだ」と述べました。
福田事務局長補代理はジュネーブでの記者会見で、「ここ数日、新型インフルエンザの感染が急速に拡大し、大流行に近づいたと断言することが出来る」と述べました。
WHOの警戒システムに基づいて、北アメリカ以外の地域で感染が拡大すると、警戒レベルをパンデミック(世界的大流行)を意味する最高のフェーズ6に引き上げるべきだということです。
福田代理はまた、「大流行というのは感染範囲の拡大を指すもので、病状が重大になったり、変異したり、患者が著しく増加したりということを意味しない。現在の状況から見れば、流行の深刻度は中等である」と述べました。
WHOによりますと、現在、新型インフルエンザの感染はすでに73の国と地区に拡大し、確認された症例が26563人で、そのうち死亡者数は140人となっています。(翻訳:トウエンカ)
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