中国の楊潔チ外相は5日北京で中国を訪問したアメリカのスタインバーグ国務副長官と会見しました。

　席上、楊潔チ外相は当面の中米関係を高く評価し、「胡錦涛国家主席とオバマ大統領は4月始めのロンドンサミットで会合し、双方は21世紀の協力的で全面的な中米関係の構築、中米間の戦略的経済対話メカニズムの確立、両国の国際金融危機対応についての幅広い分野における協力の強化などを共同の努力によって実現することを決め、これは新しい時期での中米関係の発展に方向性を示した。当面、国際金融危機が一層深刻化する状況の下で、中米両国は幅広い分野における共同の利益と協力の基盤を持っている。中国側はアメリカ側と共に、両国元首が達成した重要な共通の認識事項を真剣に実施し、大局を把握して、チャンスを逃さず、二国間の各クラスと各分野の往来と協力を強化し、重要な国際問題と地域問題での意思疎通と協調を深め、重要な敏感問題を適切に処理し、中米間の持続的で、健全、かつ安定した発展を促していきたい」と述べました。

　これに対しスタインバーグ国務副長官は、「アメリカ側は米中関係を高度に重視しており、中国側と共に、21世紀の協力的で全面的な米中関係を構築していきたい。アメリカ側は中国側と幅広い分野における対話と協商を強め、建設的な協力を展開し、中米関係を絶えず発展させ、アジア太平洋地区と世界の平和、安定と繁栄を維持するため寄与していきたい」と述べました。